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遠隔同時通訳(RSI)とは?2026年最新ガイド

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2026年3月16日

11 分で読了

13言語で利用可能

著名な登壇者を招き、参加者の申し込みも順調に伸びているとします。しかし、海外のパートナー企業やグローバル拠点の従業員など、参加者の多くが登壇者の言語を理解できない場合、どのように対応すべきでしょうか。

長年、この課題に対する解決策は、コストと手間がかかるものでした。防音仕様の通訳ブースを設置し、複雑な配線を行い、ノイズの入りやすい無線受信機を何百台も配布する必要がありました。しかし現在では、より効率的な手法が存在します。それが遠隔同時通訳(RSI)です。

遠隔同時通訳とは、多言語イベントの運営を根本から変革するテクノロジーです。

同時通訳の基礎知識

「遠隔」について触れる前に、まずは同時通訳の基本を確認します。

同時通訳とは、登壇者の発言を数秒の遅延のみでリアルタイムに他言語へ訳す手法です。国際会議のテレビ中継などで、代表者が自国の言語で話し、通訳ブース内の通訳者がその内容を即座に訳し、参加者がヘッドセットを通じて聞く様子を見たことがあるかもしれません。

最大の特徴は、発言と「同時」に進行する点です。登壇者は通訳のために話をとめる必要がなく、イベントの進行を妨げません。

遠隔同時通訳とは(RSIの仕組み)

遠隔同時通訳(RSI)とは、このリアルタイムの通訳体験をオンライン上で実現する仕組みです。

通訳者は会場の通訳ブースではなく、遠隔地から業務を行います。イベントのライブ映像と音声を視聴しながら、クラウドベースのプラットフォームを通じて通訳を提供します。参加者はQRコードを読み取るだけで、手持ちのスマートフォンやノートパソコンから直接通訳音声を聞くことができます。

これにより、通訳ブースや専用機材、複雑な会場設営が不要になります。イベント主催者にとって、これは大きな変革です。これまで4〜8時間かかっていた技術的な準備が、30分未満で完了するようになります。

遠隔同時通訳(RSI)プラットフォームは、オンライン会議やウェビナーから大規模なハイブリッドイベントまで、あらゆる形式の集まりで言語アクセスを提供できるように設計されています。

遠隔同時通訳(RSI)の利用手順

複雑に聞こえるかもしれませんが、ユーザー視点で見ると最新のRSIは非常にシンプルです。Interpretwiseのようなプラットフォームでは、以下の手順で進行します。

  1. フロア音声の取得:登壇者は通常通りに話します。ステージ上のマイク、Zoomミーティング、Microsoft Teamsなど、どの環境であっても、音声はRSIプラットフォームに送信されます。
  2. 遠隔での通訳業務:プロの通訳者(またはAIエンジン)が、音声と映像をリアルタイムで受信します。登壇者の発言を聞きながら、対象言語へ同時通訳を行います。
  3. 通訳音声の配信:通訳された音声は、RSIプラットフォームを通じて参加者へ配信されます。
  4. 参加者自身のデバイスでの視聴:参加者にとって最大の利点がここにあります。専用の受信機は不要です。スマートフォンでQRコードを読み取るか、リンクをクリックするだけで、ブラウザー上にシンプルなウェブページが開きます。アプリのダウンロードも不要です。言語を選択し、イヤホンを装着するだけで、ライブ通訳を聞くことができます。

このプロセスにはライブ字幕の提供も含まれており、アクセシビリティと参加者のエンゲージメント向上に大きく貢献します。

遠隔同時通訳(RSI)と従来の通訳ブースの比較

何十年もの間、ライブ通訳を導入するには、イベント会場内に専用のミニスタジオを構築する必要がありました。遠隔同時通訳(RSI)はこの常識を完全に覆します。特に複数の言語ペアに対応する場合、コスト削減と運営面でのメリットは計り知れません。

具体的な違いを以下の表にまとめました。

機能・項目従来の通訳ブース最新のRSI(Interpretwiseなど)
設営時間1部屋あたり4〜8時間15〜120分
機材防音仕様の通訳ブース、送信機、受信機、ヘッドセット最小限。参加者は自身のスマートフォンを使用
現場スタッフ専任のAV技術者が必要既存のイベント運営チームで対応可能
拡張性物理的なスペースと機材の数に依存20名から5,000名以上の参加者まで容易に拡張可能
コスト高額。機材レンタル、輸送費、技術者の人件費を含む大幅に削減。専用機材や輸送費が不要
柔軟性開催地に固定。直前の言語追加は困難対面、オンライン、ハイブリッドイベントに対応。言語の追加も容易
参加者体験かさばり、接続が不安定になりがちな無線受信機自身のスマートフォンでQRコードを読み取るのみ。アプリ不要

結論として、遠隔同時通訳(RSI)は大規模な国際会議だけでなく、あらゆる規模のイベントにおいて、同時通訳を手軽で費用対効果の高い実用的な選択肢にします。

同時通訳と逐次通訳の違い

通訳サービスを検討する際、主に同時通訳と逐次通訳の2種類が存在します。この違いを理解することは重要です。

  • 同時通訳:これまで解説してきた手法です。登壇者が話している間に、リアルタイムで通訳が行われます。進行を妨げることができないカンファレンスやウェビナーなどのイベントに最適です。参加者はほぼ遅延なく通訳された音声を聞くことができます。
  • 逐次通訳:登壇者が数分間話した後に一時停止し、その間に通訳者が対象言語に訳して伝えます。プレゼンテーションの時間が2倍になるため、一般的なカンファレンスには不向きです。医療機関での診察、法的な証言録取、学校での面談など、小規模な場面でよく利用されます。

参加者を伴うライブイベントにおいては、同時通訳が標準的な選択肢となります。

AI通訳・人間の通訳・ハイブリッド型の比較

RSIプラットフォームの仕組みはすべて同じではありません。通訳を担うのが人間かアルゴリズムかによって、品質、コスト、イベントへの適合性が大きく異なります。

ここでは3つの主要なモデルを紹介します。

AI通訳のみのRSI

一部のプラットフォームでは、人工知能(AI)を使用して通訳を提供します。AIが登壇者の音声を認識し、機械翻訳による音声や字幕をリアルタイムで生成します。

  • メリット:設定が迅速で、オンデマンドで利用でき、一般的に最も安価な選択肢です。数十の言語ペアに同時に対応できます。
  • デメリット:微妙なニュアンス、皮肉、文化的な慣用句、複雑な専門用語の処理が苦手な場合があります。精度は向上しているものの、プロの通訳者のレベルには達しておらず、重要な会議ではリスクとなる可能性があります。

人間の通訳者のみのRSI

プロの通訳者を手配することに特化したプラットフォームもあります。KUDOやInterprefyなどのプラットフォームは、審査を経た経験豊富な通訳者のネットワークを提供し、遠隔から通訳業務を行うことで知られています。

  • メリット:最高レベルの精度、ニュアンスの理解、品質を提供します。外交会議、重要な商談、医学会などにおいては、人間の通訳者が不可欠です。
  • デメリット:最もコストがかかる選択肢です。通訳者を事前に予約する必要があり、特に希少言語の場合は手配が難しいことがあります。

ハイブリッド型RSI:両者の利点を統合

Interpretwiseが採用しているハイブリッド型のアプローチは、AI通訳と人間の通訳者の両方の強みを組み合わせたものです。

その仕組みは、AIがバックグラウンドで稼働し、すべての参加者に即時翻訳されたライブ字幕を提供するというものです。これはアクセシビリティとエンゲージメントの向上に大きく貢献します。同時に、主要言語や、完璧な精度が求められる重要なセッションにおいては、プロの通訳者を待機させることができます。

このモデルには以下の利点があります。

  • 包括的なアクセシビリティ:すべての参加者が自身の言語でライブ字幕を利用できます。
  • 費用対効果:すべての分科会ではなく、最も必要とされる場面でのみ人間の通訳者を活用できます。
  • 柔軟性:セッションごとに人間の通訳者を配置するかどうかを決定でき、重要度の低いコンテンツではAI字幕に頼ることができます。

多くのイベント主催者にとって、ハイブリッド型モデルは品質、コスト、参加者体験の理想的なバランスを提供します。実際のイベントでどのように機能するかご興味がある場合は、簡単なデモを通じてRSIの動作をライブで確認いただけます。

遠隔同時通訳(RSI)の主な活用シーン

専用機材からの脱却により、ライブ通訳はより幅広いユーザーに利用されるようになりました。海外からの参加者や多言語を話す参加者がいるイベントを運営している場合、RSIは最適な選択肢となります。

主な活用シーンは以下の通りです。

  • 国際会議や展示会:基調講演や主要セッションでライブ通訳を提供することで、すべての参加者に一体感をもたらします。
  • 企業のタウンホールミーティングや全社集会:グローバルに拠点が分散している場合でも、経営陣からのメッセージを各従業員の母国語で直接伝えることができます。
  • ウェビナーやオンラインイベント:世界中の視聴者がオンラインイベントに参加できるようにすることで、市場へのリーチを拡大します。RSIプラットフォームは、Zoom、Microsoft Teams、YouTube Liveなどのツールと直接連携できます。
  • 研修や教育:多言語のチームに対して同時に研修を実施し、全員の認識を統一します。
  • 政府や公共機関の会議:地方議会から国際外交まで、公式な手続きに必要な安全で正確な通訳を提供します。
  • ハイブリッドイベント:RSIはハイブリッド形式に最適であり、会場参加者とオンライン参加者の両方に一貫した体験を提供します。会場参加者はスマートフォンを使用し、オンライン参加者は会議プラットフォーム内で配信を受け取ります。

遠隔同時通訳(RSI)プラットフォームの選び方

RSI市場は急速に成長していますが、すべてのソリューションが同じ機能を提供しているわけではありません。イベント用のプラットフォームを評価する際は、以下の点を確認することが重要です。

  1. 参加者の音声アクセス方法:最大の障壁となるのは参加者の利用体験です。アプリのダウンロードが必要か、それともQRコードを読み取ってブラウザーで聞くことができるかを確認します。Interpretwiseのようなアプリ不要のソリューションは、ユーザーの負担を軽減するため、多くの場合において優れています。
  2. 必要な機材:専用機材のレンタルや購入を求めるプラットフォームには注意が必要です。真の最新RSIはソフトウェアベースであり、参加者がすでに所有しているスマートフォンを使用します。
  3. 設定の迅速さ:設定プロセスについて確認します。30分で準備が完了するのか、それともAVチームによる数時間の技術的な設定やサポートが必要なのかを把握します。
  4. 連携可能なツール:RSIプラットフォームは、既存のツールと連携できる必要があります。Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Webex、およびライブ配信プラットフォームとのネイティブ連携が可能か確認します。
  5. 通訳モデルの種類:AI通訳のみ、人間の通訳者のみ、またはハイブリッド型のいずれを提供しているか確認します。イベントの要件に合わせて検討してください。重要な法的・医療的カンファレンスでは人間の精度が不可欠ですが、カジュアルな社内会議ではAIで十分な場合もあります。ハイブリッド型であれば、状況に応じた柔軟な選択が可能です。
  6. ライブ字幕の有無:ライブ字幕はもはや「あれば便利な機能」ではありません。アクセシビリティの観点から不可欠であり、参加者からの要望も高まっています。間もなく施行される欧州アクセシビリティ法(EAA)などの法規制(※EU圏のユーザー向けサービスに適用)においても、字幕やローカライズされたコンテンツの必要性が強調されています。
  7. 料金体系:高額なエンタープライズライセンス費用を請求するプラットフォームもあれば、Interpretwiseのように、従来の通訳ブースと比較して大幅に手頃な、イベント単位の柔軟な料金体系を提供するプラットフォームもあります。

イベントを真の多言語対応にすることは、エンゲージメントを高め、グローバルな参加者への配慮を示す強力な手段です。適切なテクノロジーパートナーを選ぶことで、その結果は大きく変わります。私たちのソリューションにご興味がある場合は、ぜひ詳細をご案内させてください。RSIの動作をライブで確認いただけます。

よくある質問(FAQ)

遠隔同時通訳(RSI)の費用はどのくらいですか?

RSIの費用は、言語ペアの数、イベントの期間、人間の通訳者とAI通訳のどちらを使用するかによって異なります。しかし、機材レンタル、輸送費、現場の技術者費用を削減できるため、従来の通訳と比較して大幅に安価になることがほとんどです。Interpretwiseのようなプラットフォームでは、高額な年間契約を避けたイベント単位の料金体系を提供しています。

Zoomには同時通訳機能が内蔵されていますか?

はい、Zoomには同時通訳機能が備わっていますが、いくつかの制限があります。Zoomのインターフェース内で通訳者を言語チャンネルに手動で割り当てる必要があり、参加者はZoomのメニューを操作して言語を選択しなければなりません。InterpretwiseのようなRSIプラットフォームは、より使いやすい体験(シンプルなQRコードなど)を提供し、Zoomと連携してより優れたインターフェースとAI+人間のハイブリッドモデルを実現します。

RSIとVRIの違いは何ですか?

RSI(遠隔同時通訳)は、カンファレンスやウェビナーなど、1人が多数の参加者に向けて話す「1対多」のシナリオで使用されます。一方、VRI(ビデオ遠隔通訳)は、医療機関での診察やカスタマーサービスの通話など、双方向または少人数のグループでの会話に通常使用され、逐次通訳(話し手が話した後に通訳者が話す)となることが一般的です。

RSIでライブ字幕を利用できますか?

はい、Interpretwiseのような最新のRSIプラットフォームには、AIを活用したライブ字幕が標準機能として備わっています。これらは20以上の言語ペアで同時に配信でき、アクセシビリティの向上に大きく貢献するほか、欧州アクセシビリティ法(EAA)などのコンプライアンス要件への対応にも役立ちます。

RSIにはどのような機材が必要ですか?

イベント主催者にとっては、既存のAV設備(登壇者用マイクとインターネット接続)以外に特別な機材はほとんど必要ありません。通訳者には、高性能なコンピューター、高品質なヘッドセット、安定したインターネット接続が必要です。参加者に必要なのは、自身のスマートフォンとイヤホンのみです。

RSIプラットフォームはいくつの言語ペアに対応できますか?

プラットフォームによって異なります。AI主導のプラットフォームは数十の言語ペアに同時に対応できます。人間の通訳者の場合、対応数はプロの通訳者の確保状況に依存しますが、1つのイベントで20以上の言語ペアに対応するチームを編成できるプラットフォームもあります。Interpretwiseは、人間の通訳者で20以上の言語ペアに同時対応し、AI字幕ではさらに多くの言語ペアをサポートしています。

AI通訳はカンファレンスに十分な精度を持っていますか?

状況によります。参加者に全体像を伝えることを目的とした一般的なセッションであれば、最新のAIで十分な場合が多くあります。しかし、重要なコンテンツにおいて完全な精度を確保するには、引き続きプロの人間の通訳者を推奨します。そのため、両方を提供するハイブリッドモデルが、カンファレンスの主催者にとって最も安全で柔軟な選択肢となることがよくあります。

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